WHILLは車いすの未来を切り開くため、
日本とシリコンバレーを拠点に、全く新しいパーソナルモビリティを開発しているスタートアップ企業である。
メンバーは元ソニー、オリンパスのエンジニアや元日産自動車のデザイナーなどの若手で構成され、
車いすユーザーも乗る事が出来る、今までにないスマートな外観と走破性をもったパーソナルモビリティを開発している。
WHILLがスタートしたきっかけは、一人の車いすユーザーが語った「100mm先のコンビニにいくのをあきらめる」という言葉。
そこには、従来の車いすはかっこ悪くて、乗ると病人に見えるという心理的な問題と、
坂道や悪路で行動範囲が限られるという物理的な問題があった。
そんな問題点を解決すべく、クールな見た目と快適な乗り心地をもったパーソナルモビリティを開発して、
車いすにイノベーションを起こしたいという思いから、WHILLはスタートした。
メイカーズムーブメントなどが叫ばれる昨今ではあるが、
スタートアップ企業がゼロからパーソナルモビリティを作り上げることの大変さは想像に難くない。
パーソナルモビリティの製品化には多くの制約が存在する。何項目にもわたる法規をクリアし、
様々な障害を持つ人々それぞれに対して、快適な乗り心地と操作性を提供できるプロダクトを作らなければならない。
その困難な道程に果敢にチャレンジし、グローバルなビジネスとして展開していくという強い意志に共感し、
WHILLのプロダクトデザイン業務をサポートさせて頂いている。
WHILLがつくっているのはパーソナルモビリティだけではない。その活動には様々な意味が含まれている。
WHILLに乗るユーザーの喜びをつくり出すことはもちろん、
プロダクトを通して未来の社会をつくり、自らの働き方をつくり、新しい道をつくっている。
我々がWHILLに関わる理由は、そんな次の時代を感じさせる活動全体に賛同するからである。