
新作であるガラスを編んだ作品を、東京ミッドタウンで開催中のTOKYO MIDTOWN DESIGN LIVEにて展示中です。
正確には「ガラス繊維」を、裁断も縫製もしない「ホールガーメント(※)」という立体的に編みあげる技術で編み、電気釜で焼成した作品です。ガラス繊維の"多く"は産業用途であり、ホールガーメントもまた"多く”はファッション産業で育まれた技術ですが、それら素材や技術自体は本来無色透明であり、無限の可能を秘めているはずです。そういった可能性の一端を探り、自由な視点でデザインを通して可視化する事に取り組んだ作品です。
今回の作品のタイトルは「OOPARTS / 場違いな工芸品」としました。
発見された場所や時代の製造技術とはそぐわないと考えられる出土品は、”OOPARTS(オーパーツ)”と呼ばれます。 “out-of-place artifacts” の略であり、つまり「場違いな工芸品」を意味します。日常を無意識に覆い尽くす「多くは…」とは違った方法で、つまり「場違いな」異物を生み出す事が、社会を揺さぶり、その外側にある可能性をひらく営みとして、デザインを再発見出来るのではないでしょうか。
ぜひ、東京ミッドタウンのデザインイベントTOKYO MIDTOWN DESIGN LIVEにてご覧いただけますと幸いです。
※)ニット編み機のトップメーカー「島精機製作所」の商標登録です。
TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE
期間:10月10日(金)~11月5日(水)
場所:芝生広場、ガレリアB1/1F
料金:無料
イベントクリエイティブディレクター:佐藤卓
キュレーター:土田貴宏
企画協力:山田泰巨
主催:東京ミッドタウン





