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未知をデザインする

クックパッドが開発中の、レシピとキッチンデバイスを繋げる未来のキッチン家電プロジェクトOiCy。その第一弾である、調味料サーバーOiCy Tasteのプロダクトデザインを担当した。
数多あるキッチン家電においても、これまでにない家電である。そんな全く新しいカテゴリーの製品には、既存の製品デザインとは異なる、新しい原形を探る様なアプローチを求められる。調味料を受け取るという、プリミティブな部分と、レシピと繋がるという新しい部分を、大胆に分けたデザインを行なった。漏斗の様な特徴的なすり鉢形状は、調味料がサーブされる事をすぐさま想起させる。その後方にある大きな平面は、調味料の適量をスマートフォンと連携しながら決める場所であり、レシピをメモしたノートの様にも感じられる場所である。また、調味料を受け取る部分には、陶器や金属を素材として用いる事で、プリミティブなキッチンツールらしさを質感を伴って与えている。
新しい物との出会いが、ユーザーにとってネガティブな未知との遭遇であってはならない。未知との遭遇を「使ってみたい」という興味へと翻訳する事が、未知に向き合うデザインの役割だと考えている。

             クックパッドが開発中の、レシピとキッチンデバイスを繋げるOiCyプロジェクト。
             プロジェクトのロゴマークについても、デザインを担当しました。