Return

Collaborate

1083761906一枚の布、一本の線

ISSEY MIYAKE INC.のギャラリースペース、ISSEY MIYAKE GINZA | CUBE 及び ISSEY MIYAKE SEMBA | CREATION SPACEにて、メンズブランドIM MENによる展示「一枚の布、一本の線」IM MEN Reinterpreted by TAKT PROJECTが開催された。この展示は、IM MENが提案する新たな日常を、TAKT PROJECTの視点を通して表現。「一枚の布、一本の線」というキーコンセプトの創出からインスタレーション、テキスト、サウンド、ビジュアルなど、全てのクリエーションをIM MENのデザインチームとの対話を通してデザインしたコラボレーションワーク。


<Key Concept>

心躍ること、驚くこと、平穏なことー。
日常は、多面的な表情を持つ。

一枚は一面であるが、布であることでたちまち、あらゆる多面への可能性となる。
そんな可能性としての一枚の布に、新たな面を引き出す一本の線を引く。

多面的なものを、出来るだけ多面的なままであるようにー。
未開の感覚を見開き、新たな日常を探るようにー。
そこにある多面という普遍性を、日常着として一枚の布から美しく生み出したいー。

それが、IM MENの衣服・ものづくり。
そして、IM MENの服を纏うことは、日常に新しい線を引くことのようだ。

この展示では、そんなIM MENの衣服・ものづくりを表現するため、建築現場で使われる、真っ直ぐな光の線を放つ墨出し用のツールを、空間を構成する素材とした。

一本の光の線は、空間に浮かぶ一枚の大きな布に多様な光の表情を生み出し、IM MENのものづくりを象徴するように目前に新たな景色を生んでいく。
布を透過した光の線は周囲の環境の起伏をトレースし、見慣れた空間の一面とは違った表情を、布上の光と呼応するように刻々と浮かび上がらせる。

当たり前に感じる世界に潜むそんな多面的な表情こそ、IM MENが求める普遍性ー。
この展示にあるのは、そこにアプローチするIM MENの衣服・ものづくりです。


TAKT PROJECT / 吉泉 聡