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型にはめない

桑沢賞(*)のための賞状デザイン。
それぞれ多様な活動を行う受賞者へ贈る賞状として、 同じ色形のフォーマット化された賞状ではなく、受賞を讃える言葉だけで賞状をデザインしたいと考えた。言葉の輪郭をそのまま押し出し、一般的な賞状と同じプロポーションの立体に仕上げる。すると、受賞者を讃えるそれぞれの言葉が、それぞれ異なる立体のストライプとして立ち上がってくる。それは、その人のためだけの、その人を讃える言葉だけで出来上がったストライプを纏った賞状である。また、一般的な賞状のようでありながら、文字を横から読む必要がある。その姿は、日常を異なる視点から捉えるクリエーションの基本姿勢を感じさせる、読む体験とその情景もデザインされた賞状である。



*桑沢賞は、これまでデザイン界の大きな枠の中で、環境、文化、教育、産業、生活などの総合的な舞台の上で歩みを進めてきており、桑沢賞の受賞者はそのデザイン活動が、日本初のデザイン学校桑沢デザイン研究所の創設者、桑澤洋子氏のデザイン思想を現代に具現するものと認められた方が、各界の専門家により組織された桑沢賞選考委員会により選ばれ、表彰される賞です。