Return

Self-Driven Research

Field notes: TOHOKU Research

都市がその姿を先鋭化していく過程で、気が付かないうちににこぼれ落ちた「何か」があるように感じる。
その何かこそ、私たちが直面するさまざまな問題に向き合う手がかりとなる…。そのような予感に突き動かされ、そのこぼれ落ちた「何か」の手がかりを探るフィールドワークを東北各地で行っている。なぜなら東北には、豪雪をはじめとする厳しい自然や、周縁としての固有の文化があるからだ。しかしそれは、「都市↔︎自然」や「中央↔︎辺境」のような、安直な二項対立やノスタルジーでもなく、具体としての東北を崇め・讃美しようという活動でもない。東北の中に、本来人間が持っていた、自然と向き合う知覚の可能性を再発見し、デザインが向かうべき方角を再考する活動である。